マーシャル・ゴヴィンダン
このシリーズのパート1は、「受け取る恩寵の量は、サーダナの量、カルマ・ヨーガの量、自分が示す愛と献身の量による」という言葉で始まっていました。「恩寵(我々が進化し神に近づくのを手助けしてくれるもの)」、「サーダナ(ヨーガの訓練と実践)」、「カルマ・ヨーガ(個人的な利益を期待せずに自らの義務をなすこと)」の意味について論じました。
愛と献身のヨーガについて、シッダ・ティルムラルが「ティルマンディラム」の第270節で適切に述べられています。
「無知な者は愛とシヴァは別のものであるという。
しかし彼らは愛だけがシヴァであることを知らない。
愛とシヴァは同一であり、
シヴァのように愛する時、人は永遠に生きる」
また、第274節では
「愛に溶けたハートで神を崇めよ。
愛をもって神を求めよ。
我々が自らの愛を神に向けるとき
神も愛をもって我々に近づく」
また、第280節では
「我々があざ笑ったこと、我々が努力して手にしたこと、神はこれを知る。
公正な愛の主は実績に応じて報いる。
燃ゆる熱意、愛のハートで神を求める者を
非常に喜び、神は恩寵を与える」
また、第283節では
「男女間の甘い愛のように
偉大な愛の中においても、自らを神にゆだねなさい。
こうして愛の中で感覚器官は浄化され、静まる。
至福の中で跳ね上がり、個はあれとなる」
また、第288節では
「神は知る。夜となく昼となく
ハートの中心に留まり、愛の中で高揚し神を崇める者たちを。
彼らは内なる光によって賢明となり、恍惚状態で不動である。
主が現れ、そして目の前に立つ」
これらの詩によって我々は、世界中にある精神世界の伝統において秘教の信者たちが、愛は真我実現の道具であると共に最終的な結果でもあるという事実に同意しているということを思い出すのです。
どうやって神に対するこのような愛と献身を養うのでしょうか。神であろうが、人間であろうが、動物であろうが、植物であろうが、他のものに対して愛を感じる方法を求めることによってなのです。我々が非人格的、つまりサッチダナンダ、「実在、意識、至福」としての神の栄光と偉大さについて瞑想をする時、これらと一体感を持つようになるのです。我々が人間の姿をとった神、人格としての神について瞑想をする時も、愛を通して神の性質、本質と一体感を持つようになるのです。例えばスピリチュアルな儀式、宗教的な儀式、聖歌の斉唱、チャンティングに加わったり、神が人格となって現れた姿を見ることのできる聖地を訪れた場合にこういったことが起こることもあるでしょう。我々は頻繁に考えたり瞑想したりする対象と同じようになるのです。人生という試練の中で、我々はこれらからインスピレーションを受け、障害を克服する力や微笑を保つ喜びを見出すのです。
赤ん坊、子供、そしてそれほど無邪気ではない大人の優しさや愛らしさに触れ、我々は愛を感じたり、感情移入をしたりするのです。1人で暮らす人でさえ、猫や犬のようなペットからこの愛を養うことができるのです。
同じ志を持つ帰依者との親交においても、奉仕活動やサットサンガ(真理を探究する者の集い)を通して無私の愛を学ぶことができるのです。ティルムラルが第545節で次のように述べています。
「ジニャーニ(真我を実現した者)は天界の神を求める。
ジニャー二との親交を求める者は、
シヴァの真理を達成する。
彼らはまさに徳の道を歩き
祝福を受ける。
ジニャーニのもとを訪れることは最高の喜びである」
霊的な道は長く、起伏に富んでいます。それゆえに、帰依者たちは、時々会い、困難な時期にインスピレーションや支えを互いに与えたり、与えられたりするのです。
十分に訓練をされていない変わりやすいマインドで神を求めるには、大変な忍耐が必要なのです。子供たちがする「隠れんぼ」のようなものです。ティルムラルが第539節でこう言っています。
「知ってはいるのだが曲解してしまう乱れた思考において、
静まっている唯一のものは、
信仰に裏打ちされた忍耐である」
否定的な思考や問題に攻め立てられた時に、それを振り払う最も効果的な方法は「Om Kriya Babaji Nama Aum」や自分の敬愛する神の名を唱えることです。愛と献身で唱えるのです。神の恩寵が降りてきて、満たされるのを感じるでしょう。
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